起立性低血圧とは

起立性低血圧イメージ

起立性低血圧症の方は寝ている状態から朝起きて立って歩いて生活をする時にさまざまな症状がみられます。急激に立った時や、長く同じ姿勢で立ち続けると脳血流が低下することでめまい、立ちくらみがおこり、重度の場合意識障害から転倒することもあります。また朝起きてから午前中の間に頭痛、倦怠感、腹痛などの体の不調がみられることもあります。

身長が急激に変化する学童期~思春期の世代に多く見られます。主に自律神経系の調節障害によっておこります。起立の際には血液が重力によって下肢に集まります。それに対して自律神経が調節をすることにより、上半身に血圧低下が起こらない様にしています。起立性低血圧のお子さまではその代償的な調節機構がうまく役割を果たせないことで、脳などへの血流の低下がおこります。

治療について

生活習慣を見直すことも必要です。例えば、勢いよく立ち上がることはしないで、動作を比較的ゆっくりするようにします。また水分や塩分を十分に摂取する、規則正しい生活に努める(早寝・早起き、睡眠を十分にとる 等)、運動を適度に行うといったことです。生活に気をつけていても改善しない場合、薬物療法を行うことがあります。